秋田県鹿角市で毎年8月19日・20日に開催される「花輪ばやし(花輪囃子)」は、東北を代表する豪華絢爛な祭りのひとつです。
10台の漆塗り屋台が、お囃子の音色とともに市街地を練り歩く様子は圧巻!
祭りは幸稲荷神社の祭礼として長い歴史を持ち、2016年には「ユネスコ無形文化遺産」にも登録されました。
この記事では、花輪ばやし2025の開催日程や見どころ、迫力満点の屋台行事、そして露店グルメから交通規制・駐車場情報、有料桟敷席まで、観覧に役立つ情報を詳しくご紹介します。
幻想的な灯りと熱気あふれる祭りの空間を、ぜひその目で体感してください。
花輪ばやし2025とは?伝統行事と開催情報をチェック
✨ユネスコ無形文化遺産・国指定重要無形民俗文化財 花輪祭の屋台行事『花輪ばやし』は8月19日と20日に開催されます。大館能代空港から「シャトルバスの始点(鹿角市役所)」までお車で約50分です。今年も楽しみですね。🤗
— 大館能代空港ターミナルビル (@onj_airterminal) August 4, 2025
▫️撮影 Aug.20,2024#花輪ばやし #鹿角市 #秋田県 #akita #大館能代空港 pic.twitter.com/46QYp87vpi
花輪ばやし(花輪囃子)の起源は、江戸時代中期にまでさかのぼるとされています。
秋田県鹿角市にある幸稲荷神社の祭礼に奉納されるお囃子として、古くから地域住民によって大切に守られてきました。
最古の記録は、1765年(明和2年)に当時の庄屋が書き記した古文書で、すでにこの時代にお囃子が祭りの一部として存在していたことがわかっています。
また、一説には平安時代末期に京都から伝わった宮廷音楽や祭礼囃子がルーツであるとも言われ、当時の文化を色濃く受け継ぐものと考えられています。
祭りの形式が整ったのは江戸中期以降とされており、町ごとに異なる演奏スタイルや曲調が伝承されてきました。
こうした多様性は、現在の花輪ばやしの魅力のひとつでもあります。
2016年には「山・鉾・屋台行事」の一環として、花輪ばやしがユネスコ無形文化遺産に登録され、その価値が世界的にも認められるようになりました。
地域の誇りとして、今なお若い世代へと受け継がれ続けています。
花輪ばやし2025 概要
花輪ばやし pic.twitter.com/I6OipP80gt
— もふP🐻🇯🇵日本一周🚙世界一周🌏 (@mackenmov) August 2, 2025
- 開催日程:2025年8月19日(火)・20日(水)
- 開催場所:秋田県鹿角市 花輪地区中心部(JR鹿角花輪駅前〜市街地一帯)
- メインイベント:屋台巡行、お囃子演奏、朝詰め、神社奉納
- 奉納先:幸稲荷神社
- 屋台数:全10町内から漆塗り屋台が出場
2025年の「花輪ばやし」は例年通り、8月19日(火)・20日(水)に開催予定です。
開催地は秋田県鹿角市花輪地区の市街地で、JR鹿角花輪駅前を中心としたルートで祭りが展開されます。
メインイベントは両日ともに夜間と早朝に集中しており、特に19日の駅前パレードと20日の「朝詰め」は毎年多くの観客が集まる人気の時間帯です。
全10町内から出る漆塗りの屋台は、それぞれ異なるお囃子の旋律と構成を持っており、1つの祭りで10通りの伝統芸能を味わえるのも、花輪ばやしならではの特徴。
演奏はすべて生演奏で、夜の静寂に響くお囃子の音色は幻想的な雰囲気を生み出します。
また、祭りのクライマックスである神社への奉納演奏では、各町が誇りをかけて演奏を披露し、格式高い伝統文化としての側面を色濃く感じられる瞬間となっています。
花輪ばやし2025の露店情報|グルメも楽しめる夏の夜
←花輪ねぷた 花輪ばやし→ pic.twitter.com/I6MsDXhlOp
— あ っ く ん (@d_150_virgo) August 19, 2024
花輪ばやし2025では、屋台行事とともに露店グルメも楽しみのひとつ!
会場周辺にはたくさんの屋台が並び、祭りを彩ります。
露店の基本情報
- 出店場所:大町通り〜花輪ばやし会館周辺
- 時間帯:17:00ごろ〜21:30ごろ(予定)
- 主なグルメ:
- 焼きそば・たこ焼き・フランクフルト
- かき氷・チョコバナナ・ベビーカステラ
- 地元グルメ(きりたんぽ・鹿角ホルモン)
- その他:ヨーヨー釣り・くじ引きなど縁日系屋台も多数
露店は夕方から開き始め、屋台の運行が始まる頃には賑わいのピークに。
お祭りらしい定番フードから、鹿角ならではの地元グルメまで、種類豊富にそろっています。
混雑を避けたい方は、18時前の早めの時間帯がおすすめです。
観覧前に食べ歩きを楽しめば、より一層花輪ばやしの魅力を味わえますよ!
花輪ばやし2025屋台行事のスケジュールと見どころ
また行きたい!
— もーちん (@mocayo) July 29, 2025
毎年行きたい!
日本三大祭囃子の
花輪ばやし! pic.twitter.com/H28noX89ZT
花輪ばやしはのスケジュールは、毎年8月16日から準備が始まり、21日までの6日間開催されます。
その中で8月19日・20日の2日間が祭りのクライマックスとして特に有名です。す。
花輪ばやしのスケジュール
花輪ばやしの正式なスケジュールは、以下のように進行します。
日付 | 行事内容 |
---|---|
8月16日 | 準備開始(屋台点検、各町のサンサ) |
8月17日 | お囃子練習、町内回り |
8月18日 | 神事・奉告祭(関係者のみ) |
8月19日 | 屋台運行・駅前パレード・夜のお囃子演奏 |
8月20日 | 朝詰め・幸稲荷神社への奉納演奏・戻り囃子 |
8月21日 | 解体・片付け、町踊りへ移行(非公式) |
このように、サンサを起点に6日間かけて段階的に祭りが進行していきます。
特に8月19日・20日の2日間は、町外・県外からも多くの見物客が訪れます。
8月16日:サンサは祭りの開始を告げる伝統儀式
「花輪ばやし」8月20日の夜に谷地田町住民の町踊りの先導にて巡行される祭り屋台です。
— 古木桜 (@XyFfNWQuie33277) September 6, 2024
こちらから祭り最後のサンサが執り行われ赤鳥居詰会場に向かいます。
秋田県鹿角市花輪谷地田町屋台蓮の町中引き廻しの様子です。 pic.twitter.com/cUiklMrBhK
「サンサ」は、花輪ばやしの始まりを告げる手締めの儀式です。
各町内が祭りの準備を終え、屋台に乗り込む前に町内関係者全員で手を打ち、「サンサンサントセー」と声を合わせます。
これは「無事に屋台を運行できますように」「神様に失礼がありませんように」といった祈りと確認の意味合いを持ち、町ごとに時刻と場所を決めて厳粛に行われます。
見物客が少ない静かなタイミングで行われることも多く、地元の人々の緊張感と誇りが伝わる瞬間です。
8月19日:駅前行事と夜の屋台運行
「花輪ばやし」の朝詰で米代川に架かる「稲村橋」に勢揃いしました。
— 古木桜 (@XyFfNWQuie33277) August 24, 2024
稲村橋に勢揃いの後に枡形行事の行われる新田町に屋台が運行されました。
秋田県鹿角市花輪の稲村橋にて。#花輪ばやし#稲村橋 pic.twitter.com/mZqa6knW2K
19日の見どころは、JR鹿角花輪駅前で行われるパレードです。
夕方から10台の漆塗り屋台が順に集まり、お囃子の演奏とともに駅前を盛り上げます。
特に、屋台が一列に並ぶ光景は壮観で、撮影スポットとしても人気があります。
その後、各町内の屋台が自町に戻りながら、夜遅くまでお囃子の音が鳴り響きます。
町ごとの演奏スタイルや掛け声の違いを楽しむのも、花輪ばやしならではの醍醐味です。
8月20日:朝詰めと神社奉納
花輪ばやしのおすすめ場面。
— ケイコ店長|関小市商店(秋田鹿角) (@go6ui) August 22, 2023
19日深夜の朝詰めでの、谷地田町と六日町の町境。午前1時半。
屋台同士が本気でぶつかり合う数少ない場面だから、他町内からもたくさん見に来る。この時はお互いの屋台の塗りが剥がれたりしてて破損具合も本気。 pic.twitter.com/62LCdryzOe
2日目の早朝は「朝詰め」と呼ばれる儀式が行われます。
各町の屋台が再び駅前に集まり、まだ暗いうちからお囃子が鳴り響く幻想的な時間帯です。
その後、幸稲荷神社にてお囃子を奉納する行事が行われ、神前での演奏をもって、祭りのハイライトを迎えます。
町内を練り歩く「戻り囃子」で締めくくられ、名残惜しい中、屋台はそれぞれの町へと戻っていきます。
花輪ばやしの見どころ
花輪ばやし最大の見どころの一つが、10台の豪華な漆塗り屋台と、町ごとに異なるお囃子の演奏です。
漆塗り屋台:一台ごとに異なる意匠と構造美
花輪ばやしの屋台は、単なる山車ではありません。
江戸時代の工芸技術を継承した漆塗り・金箔装飾が施された豪奢な屋台で、各町が所有・保管・管理をしています。
一台の制作に数年かかることもあり、その意匠や彫刻はまさに芸術品。
屋台の上には演奏者が乗り込み、移動しながら演奏するというスタイルは非常に珍しく、東北の他の祭りとは一線を画す特徴です。
お囃子:町ごとに受け継がれる10の音色
花輪ばやし
— Yuki (@yuki310_photo) August 21, 2024
2024.8.19 鹿角花輪駅 駅前広場
屋台の中のお囃子の方々
賑やかにお祭りを盛り上げます😊#秋田県 #鹿角市 #花輪ばやし pic.twitter.com/pYKv1UXOEg
演奏される「花輪囃子」は、各町内ごとに構成・旋律・掛け声が異なるため、聞き比べる楽しさも大きな魅力です。
お囃子に使用される楽器は、主に以下の4つがあります。
- 太鼓(締太鼓・大太鼓)
- 笛(篠笛)
- 三味線
- 鉦(すりがね)
演奏の中心は「大太鼓」と「篠笛」で、三味線が旋律を支え、鉦がリズムを刻みます。
町ごとの音の厚みや間の取り方に個性があり、同じ曲でも全く異なる印象を受けるのが花輪ばやしの奥深さです。
各町では子どもたちも早くからお囃子を学び、祭りの当日は若手からベテランまでが一堂に集い、伝統をつなぎます。
演奏は深夜におよぶこともあり、祭りにかける情熱がひしひしと伝わってきます。
花輪ばやし2025は桟敷席でゆったり観覧もおすすめ
\ 花輪ばやし桟敷席 申込受付開始!/
— 道の駅かづの あんとらあ (@__antler__) July 1, 2023
8/19・20開催!花輪ばやし桟敷席の申込受付をスタートしました🏮✨
豪華絢爛な屋台が集結する駅前行事を目の前でお楽しみ頂けます😆
申込受付は7/21まで📱
お申込みお待ちしております😊✨https://t.co/ZgDL2V0ft0 pic.twitter.com/HNqiYFl1uE
花輪ばやし2025では、混雑を避けて落ち着いて観覧できる有料桟敷席が用意されています。
間近で迫力の屋台が見られる特等席として、毎年人気です。
有料桟敷席の基本情報
- 設置場所:観覧席はJR鹿角花輪駅前広場に10台の屋台が並ぶ「駅前行事」を間近で観られる指定席
- 日程:2025年8月19日・20日の両日
- 料金:8月19日(火):1名 3,500円(税込)
8月20日(水):1名 3,000円(税込)
座席を必要としない未就学児 は無料となります - 購入方法:公式HPまたは電話予約(鹿角花輪ばやし祭典委員会)
受付期間と購入方法 - 第1次受付
2025年7月1日(火)~7月21日(月)まで
オンライン・FAX・郵送・道の駅かづの窓口・鹿角花輪駅前観光案内所にて受付(先着順) - 第2次募集:7月24日(木)~7月31日(木)に追加募集を開始
- 窓口販売:8月5日(火)~8月15日(金)まで、道の駅かづの「あんとらあ」2階窓口にて対面販売あり。
営業時間 9:00〜17:00(無休)、現金支払いのみ
確実に確保したい方は早めの申し込みがおすすめです。
1人からグループまで利用でき、子ども連れやご高齢の方にも安心です。
花輪ばやし2025の交通規制とアクセス情報
花輪ばやし2025の開催に伴い、会場周辺では大規模な交通規制が実施されます。
車での来場を予定している方は、事前の確認が必須です。
交通規制エリアと日程
- 規制日時:2025年8月19日(火) 午前9:00〜8月21日(木) 午前5:00まで(早朝まで断続的に規制あり)
- 主な規制エリア:
鹿角市花輪地区中心(大町・新町商店街、鹿角花輪駅前広場など市街地一帯)にて、車両通行止めまたは迂回規制が実施されます。 - 通行禁止対象:一般車両すべて(住民・関係車両を除く)
規制エリア内は歩行者専用となり、車の通行はできません。
花輪市街地に向かう主要道路では渋滞が予想されます。
会場までは、公共交通機関の利用が最もスムーズです。
JR鹿角花輪駅から徒歩約7〜10分で観覧エリアに到着します。
駅には案内スタッフも配置され、はじめての方でも安心です。
電車やバスの時刻表は事前にチェックしておくと安心です。
また、車を使う場合は、中心部を避けた迂回ルートやパーク&ライドの活用が有効です。
混雑を避けたい方は、18時前までの現地到着がおすすめです。
花輪ばやし2025の駐車場情報と観覧スタイルの工夫
車で来場する場合は、事前に駐車場の場所と混雑の時間帯を把握しておくことが大切です。
うまく活用すれば、快適に観覧を楽しむことができます。
主な駐車場
- 道の駅かづの「あんとらあ」
└ 無料駐車場あり(約250台)・徒歩10分程度で会場へ - 臨時駐車場(市役所周辺・旧公共施設など)
└ 開放時間や場所は公式で随時発表予定 - 河川敷や裏道の空きスペース
└ 穴場スポットもあるが、ルールとマナーを守って利用
無料駐車場「あんとらあ」からのシャトル情報
最も人気のある駐車場は、鹿角市の観光拠点でもある道の駅かづの「あんとらあ」です。
ここには無料で利用できる大型駐車場があり、約250台を収容可能。
観光施設が併設されているため、トイレや休憩も安心して利用できます。
祭り当日は、あんとらあから会場周辺まで徒歩約10分とアクセスも良好です。
一部の年では、臨時シャトルバスや案内スタッフが配置されることもありますので、公式サイトでの最新情報を確認しておくと安心です。
また、あんとらあでは観光情報の提供や物産展も行われており、早めに到着して地元の味やお土産を楽しむのもおすすめです。
臨時駐車場の場所と収容台数
花輪ばやし2025の期間中は、あんとらあ以外にもいくつかの臨時駐車場が開設される予定です。
市内の学校や公共施設の敷地が開放されるケースが多く、収容台数もそれぞれ異なります。
たとえば、鹿角市役所駐車場や旧鹿角簡易裁判所跡地などが臨時開放されることがあり、いずれも会場まで徒歩10〜15分圏内です。
駐車場ごとに誘導員が配置され、スムーズな案内が行われます。
臨時駐車場の最新情報は、祭りの公式サイトや市の観光協会ホームページにて随時更新されるため、来場前には必ずチェックしておきましょう。
駅周辺・河川敷の穴場駐車スポット
あんとらあや市役所周辺の駐車場が満車だった場合には、鹿角花輪駅周辺のコインパーキングや河川敷沿いの空き地が穴場になります。
これらのエリアは、臨時駐車場として公式に指定されないこともありますが、地元の人が利用している隠れスポットとして知られています。
特に、米代川沿いの道路付近は、交通規制の範囲外でありながら、徒歩圏内で観覧エリアにアクセスできるためおすすめです。
ただし、非公式な駐車スペースを利用する際は、近隣住民の迷惑にならないよう、マナーを守って利用しましょう。
パーク&ライドを利用して快適に観覧するには
2025年も実施が期待されているのが、パーク&ライド方式による来場スタイルです。
これは、市街地から少し離れた場所に車を駐車し、そこからシャトルバスや徒歩で会場に向かうという方法です。
混雑する中心部に車で入る必要がなく、規制エリアや渋滞を避けられるため、ストレスの少ない観覧が可能になります。
また、運転に慣れていない方や、遠方から来る方にもおすすめです。
特に家族連れやシニア層には、安全面でも安心な方法といえます。
会場周辺の混雑を避けて快適に観覧するなら、ぜひこのパーク&ライドを活用しましょう。
花輪ばやし2025のまとめ
花輪ばやし2025は、秋田県鹿角市で開催される東北の誇る夏の伝統行事です。
高さ5メートルを超える絵灯籠型の屋台が、大太鼓の響きとともに幻想的な夜の街を練り歩く様子は、言葉を超えた感動を呼び起こします。
各町内の工芸技術と熱意が込められた屋台、歴史ある「ねむり流し」、迫力満点の囃子の演奏。
そして、観客を包み込むような光と音の世界は、訪れた人すべての心に深く刻まれるでしょう。
露店で味わう地元グルメや、アクセスの工夫、桟敷席での贅沢な観覧スタイルなど、楽しみ方は人それぞれ。
家族で、カップルで、一人旅でも、思い出に残る時間がきっと待っています。
ぜひ今年の夏は、鹿角の夜空を彩る花輪ばやし2025の感動を、あなたの目で確かめに行ってみませんか?
きっと、その迫力と美しさに、心が震える夏になるはずです。
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